●318 羽衣 はごろも 〇しらなみよせてはかえし

 表題:羽衣
 読み:はごろも

 収録:(A)中等女子音樂教科書 教師用 巻之3 船橋榮吉,内藤俊二編 大阪開成館 1933(S.8).7.1=初 ◎Copy=(K66)
    (B)中等女子音樂教科書 巻之3 船橋榮吉,内藤俊二編 大阪開成館 1932(S.7).4.3=初版 ◎[A3-30],Copy=(K92)

 記譜:(A)単声(伴奏付き) イ長調 4/4 (B)伴奏なし

 インチピット:ソ|ドシラソソソ|ララララソソソ

 曲:(A)スエーデン民謡
 詞:犬童球渓


[詞] ※中等女子音樂教科書より

1.白波寄せてはかへして寄する
  三保の松原いづこよりか霊香(れいきゃう)薫(くん)じ音樂聞(きこ)ゆ
  白龍これを怪み眺むれば 松にかかる奇(く)しき衣(きぬ)
  風に揺るる怪しき衣(きぬ) み~の給ふ寶はこれと
  喜びつゝも衣(ころも)とりて去(い)なむとするを
  否とよそれその衣(きぬ)は 妾(わらは)のものと天津乙女の
  木蔭よりぞ現れ出でて取らむとすなる

2.白龍返しはやらで見ること難き
  霓裳(げいしゃう)羽衣(うい)の舞を舞わば返さむものを天津乙女よ
  羽衣まとわずば舞ひ難し 乙女乞ひて身にまとひ
  霓裳羽衣(げいじゃううい)の舞を爲す もすそはかろく風にゆらめき
  姿はいつか雲間に入りてそのかげ見えず
  白波寄せては返し 返しては寄する三保の松原
  いづこよりか霊香(れいきゃう)薫(くん)じ音樂聞(きこ)ゆ


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